いわゆる唐鈞と呼ばれる花釉瓷器は別の機会を設けて展示いたします。今回の展示は宋時代の五大名窯と言われる内の一つである鈞窯で、青味を帯びた失透性の釉薬は天藍、天青、月白などと称され、広くは澱青釉と言われています。その青釉の上に酸化銅を呈色剤として用いることにより様々な赤色が窯変により出現します。今回はこの銅紅窯変釉をお楽しみください。 金や元時代にも鈞窯は作られ続けられますが、やはり趣は宋の鈞窯と考えていますので、宋代を中心に展示しています。
澱青釉 瓶 高33×幅11cm
澱青釉 多嘴壺 高32×幅14cm
鉢 高16×幅26cm